西紋地域
草地等の広大な土地を生かした「大規模な酪農」が展開されており、1戸当たりの耕地面積や農業産出額を地域別に見ると西紋地域がトップです。
JA北オホーツク・JAオホーツクはまなす
オホーツク地域は、北海道の耕地面積の14.4%を占め、
この広大な土地を生かした「畑作」と「酪農」を主体とする大規模土地利用型農業が営まれ、
日本の食糧基地として重要な役割を担っています。
草地等の広大な土地を生かした「大規模な酪農」が展開されており、1戸当たりの耕地面積や農業産出額を地域別に見ると西紋地域がトップです。
JA北オホーツク・JAオホーツクはまなす
「酪農」を中心に、玉ねぎ、かぼちゃ、スイートコーン、ブロッコリー、アスパラガスなどの野菜類や青しそなどの特用作物に取り組むなど、工夫をこらした農業が展開されています。
JAゆうべつ町、JAサロマ、JAえんゆう
大産地である玉ねぎを中心に、スイートコーンなどの野菜類を基幹作物として、水稲や酪農などの生産性の高い農業を展開しています。10a当たりの農業産出額を地域別に見ると北見地域がトップです。
JAきたみらい、JAところ
オホーツク地域の農業産出額の「耕種部門の約6割」を斜網地域が占めており、てん菜、じゃがいも(馬鈴しょ)、麦類、豆を中心に、機械化された大規模な畑作農業が展開されています。
JAつべつ、JAびほろ、JAめまんべつ、JAオホーツク網走、JAこしみず、JAしれとこ斜里、JA清里町
西紋地域 | 東紋地域 | 北見地域 | 斜網地域 | |
---|---|---|---|---|
酪農 | 88% | 66% | 23% | 15% |
肉牛 | 8% | 16% | 2% | 7% |
畑作 | 1% | 5% | 22% | 45% |
野菜 | 1% | 7% | 49% | 18% |
主な野菜 | かぼちゃ | 玉ねぎ、スイートコーン、かぼちゃ | 玉ねぎ、スイートコーン、かぼちゃ | にんじん、玉ねぎ |
その他 | ハッカなど | シソなど | 稲作、シソ、花など | 薬草、花、豚、鶏その他 |
玉ネギの作付け面積は7,738haで全国の30%を占めています。旭川までは貨物列車で運ばれるため、タマネギ列車の愛称で親しまれています。
オホーツク管内では、約850戸の酪農家と約10万頭の乳用牛が年間約56万トンを生産。十勝、根室地域に次ぐ第3位。北海道でも有数の酪農地帯です。
オホーツク管内の1戸当たりの生産農業所得は、平成14年に1,000万円の大台を超えており北海道の他地域と比べても大きく上回っています。
平成27年国勢調査
東西に長いオホーツク管内は、広大な面積を有しています(面積10,691km)。岐阜県とほぼ同じ面積!
オホーツク海は、毎年冬季に流氷が見られる国内で唯一の海です。2月から3月にかけてオホーツク海の約75%が流氷に覆われます。
北海道は日本一の水産王国でもあります。豊かなオホーツク海に面したオホーツク管内はホタテやサケなどで日本一の漁獲高を誇ります。
オホーツク管内の北見市常呂町は、数多くのオリンピック選手を輩出してきた、日本におけるカーリングのメッカです。2013年11月に完成した、アドヴィックス常呂カーリングホールは競技場数6シートを備える日本最大の屋内カーリング専用施設です。
世界的にも貴重な原始の自然をそのまま残す「知床」をはじめ、ラムサール条約登録湿地「濤沸(とうふつ)湖(こ)」、各地の原生花園など自然にあふれた地域です。
国内で収穫される「玉ねぎ」の約4割が北見市を中心としたオホーツク地域で生産されており、収穫量・作付面積(502,570トン・7,925ha/2020年産)ともに日本一を誇ります。日照時間が長く、降水量も少ないので、球の締まりがよく、加熱するととても甘くなる玉ねぎに育ちます。
確認データ【R2年データ(玉ねぎ)】作付面積/収穫量 全国:25,500ha/1,357,000t 北海道:14,600ha/892,100t オホーツク:7,925ha/502,570t
冷涼な気候に適した「馬鈴しょ(じゃがいも)」は北海道の畑作の基幹作物で、食用(生食用・加工用)はもちろん、でん粉原料用や種子用にも使用されています。作付面積の約6割がでん粉原料用というのがオホーツク地域の特徴で、管内の4工場ででん粉が生産されています。
輪作体系の基幹作物である「小麦」。オホーツク地域は秋まき小麦を中心に、北海道では十勝地域に次ぐ収穫量(166,100トン/2020年産)を誇ります。小麦の栽培に適した気候や土壌により、農薬の使用量も少なく、粒が充実した高品質な小麦として高く評価されています。
確認データ【R2年データ(小麦)】作付面積/収穫量 北海道:122,200ha/629,900t 十勝:42,600ha/233,100t オホーツク:28,300 ha/166,100t
輪作体系を維持する上で重要な作物である「豆類(大豆、小豆、インゲン)」。気候に適した大豆品種が育成されたことなどで、近年はオホーツク地域での作付面積が増えています。北見地域では「豆の女王」とも呼ばれる高級菜豆の「白花豆」が栽培されており、道内一の産地となっています。
「酪農」はオホーツク北部を代表する産業で、1戸当たりの頭数規模が拡大しています。それに伴い省力化機械の導入や営農支援システム(酪農ヘルパー、コントラクター等)の整備が進められています。生乳生産量(603,134トン/2020年産)は全道の14.5%を占め、その大部分が大手工場に出荷され、牛乳やバターや粉乳、れん乳、脱脂濃縮乳などの原料として使われています。
オホーツク地域の「肉用牛」の約6割がホルスタイン種と交雑種(黒毛和種×ホルスタイン種)の「乳用種肥育牛」で、酪農の生産基盤を生かした高品質な牛肉が出荷されています。脂身の少ない赤身肉が特徴で旨みや食べ応えのある肉としてブランド化されています。また、近年では黒毛和種などの肉用種も増えています。